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校長室だより

文化祭について

 昨今の深刻な感染状況を鑑み、文化祭における中学3年生をお招きする形での公開は、中止することといたしました。つきましては、「第45回蒼穹祭」は9月3日(金)4日(土)の開催日程は変更せず、保護者さまのみ限定公開の形で実施いたします。保護者さま公開に関する詳細については、改めてお知らせいたします。ご理解いただきますようお願い申し上げます。

一学期 終業式

 感染防止のため、各教室に「動画」「パワーポイント資料」「音声」を送るリモート方式で行いました。

 関係者みなさまのおかげで、無事一学期の終業式を迎えることができました。また、生徒の皆さんの授業、学校行事、部活動等、規律ある学校生活のおかげで、多くの学習活動を大変有意義に実施できました。皆さんにとって、充実した夏季休業になることを祈念しています。8月30日始業式には、一回り逞しくなった皆さんに、お会いできることを楽しみにしています。

  

                終業式講話はこちらから→ 3.1終業式.pdf

交通事故防止の徹底を

 期末考査の二週間前となりました。考査の前後は、特に「交通事故」に注意してください。勉強疲れ、寝不足、緊張や焦りのため、周囲への配慮不足に陥るからです。私は立場上、先生方にも同様の注意喚起をします。問題作成、採点、成績処理と多忙の時期は特段の注意が必要です。 

 しかし、このような注意喚起のあと、私はとても不安になります。そんなこと言っている私が、今日にでも交通事故にあう可能性があるからです。「偉そうに注意しているくせに」、自分が100%事故にあわないとは言えないからです。

 100%事故にあわないとは言えないのは、みなさんも同じです。「私は大丈夫」という考え方はいけません。                                                                                                                                                       では、通い慣れた道でいつもいつでも注意力を保持するためにどうしたらいいでしょう。

 私は、交通ルールの遵守とともに、「マナー」を身に着けることこそ大事と考えています。「マナー」とは「周囲への気配り」のことで、交通マナーの大原則は「道を譲る」です。「道は私だけのものではない」という当たり前のことを、しっかりと意識することです。どのような場も、高齢者の方や子ども、妊婦さんや障害のある方が安心して使えるようにあるべきです。弱い立場の方たちへの配慮ができれば、マナー上級者です。 

 「スピード超過で急停止できずに、自分優先」「スマホ操作やイヤホン使用で、周囲の状況に気づかない」「並列走行で道をふさぐ」などの行為は、「道を譲らない状況」を作り出しています。そして、その行動を繰り返していると、その人にとってそれが当たり前になり、「周囲に気づかない」だけでなく「失礼なことをしている自分にも気づかない」人間性になってしまいます。 

 知らないうちに迷惑をかけている人は、同時に自分の事故の危険性も高めています。不幸にして起こる事故もありますが、事故の原因が自分の中にあることは少なくありません。「周囲への配慮=マナー」は、結果的に自分を守る行為でもあるのです。多忙な時期、疲れている時こそ「配慮できる人に」。事故防止の徹底をお願いします。

感動しました!体育祭

 変異種による若年層の重篤化や深刻な後遺症等の報道に触れるたびに、「豊かな教育活動」と「安全確保」の両立の可能性に悩み、行事の可否判断の難しさを感じています。

 しかし、このような状況で実施された体育祭は素晴らしいものでした。日程・場所・方法が何度も更新されるなか、生徒会・委員会・部活動等の生徒が準備段階から奔走し、全体がチームとして臨機応変に順応していくのです。直前の変更に混乱や不満が発生しないばかりか、各団3年生・団長を中心に工夫を加えて進める余裕すら感じました。

 例えば、体育祭前日の予期しない豪雨によりグラウンド状況不良のため、当日の朝、開会式及び予選の方法が変更となりました。SHRから開会式まで20分しかありません。その間に、放送委員会が放送での開会式を準備し、生徒会が全体に連絡、体育委員会等が各クラスの出席状況の確認および選手変更手続きを行いました。自分の役割を瞬時に理解して動ける人物は、機微を察知する才能や理解した内容を行動に移す能力の持ち主です。

 選手代表の「放送での選手宣誓では伝わらない。中庭にて、肉声で宣誓を行う」との提案に対し、全体が呼応し各団旗手が中庭に参集。各教室まで団長の気迫を届ける素晴らしい選手宣誓となりました。体育祭に対する熱い思いとともに、リーダーシップ・提案力・企画力・発信力・理解力がなければ、このような臨機応変な対応は不可能です。

 午前中の予選は、各団ごとに分散して体育館で行いました。各団の移動は、教室→格技場→体育館アリーナ→体育館フロアの動線で、接触・三密を回避しました。時間差を設けているとは言え、120名の団員×4団が一度に動きます。その移動一つとっても、混乱がなくまとまりのあるものでした。他団の動きにも配慮する広い視野や協調性、きめ細かい連絡・報告が実行されている証です。                                                                                  PTA広報の方々も日程変更にご対応いただき、まさに生徒・保護者・職員が一体となり成功させた行事となりました。

 午後は、涼しい風の吹く晴天かつ万全のグラウンド状況で、白熱した競技が繰り広げられました。競技に対する真剣なまなざしや互いにたたえ合う姿など、どのシーンも草南生の素晴らしさが伝わってくるものでした。感動しました。

『進路のしおり』活用法

  昨年度の『進路のしおり』巻頭文のタイトルは「行きたい大学or行ける大学」でした。行きたい学校に行くためには、「行きたい学校選び」と「合格できるか」の二つの要素があります。このうち後者の「合格」に囚われすぎてしまうと、「行ける学校」探しに流れ始めてしまいます。 

 進路は、自分の行きたい進路先・学校を明確にして、初めて始まります。まずは、あなたが進路先を選ぶのです。相手が自分を選んでくれるかどうかはその先の問題ですし、相手が決めることですからいくら考えても無駄ってもんです。                                                                                                                               高望みだっていいんです。イチロー選手や本田圭佑選手がプロスポーツ界でのエース級の活躍を卒業文集に描いていたことは有名です。少年時代の彼らのように、まずは「ここに進む」という意志を明確することがすごく大事なのです。自分の意志を固めたら、「目標を部屋に掲示する」「人に公言する」など意識の外在化をしてみてください。あなたの有言実行の始まりです。

  自分の目標がはっきりすれば、やるべきことは自ずと決まってきます。相手の求めるところまで自己を高める努力だけです。そして、このことは同時に「行ける大学」の幅をも大きく広げてくれます。自分の可能性が劇的に広がるのです。進路は、自分を高める絶好のチャンスです。「(相手が決める合格が)できるか、できないか」より、「(自分が決める本気で)やるか、やらないか」が重要なのです。 

 人生には、本気になるべき節目が何度かあります。たとえ結果が第一志望でなくても、それでくじけることはありません。真剣に取り組んだ人に自然とあふれる自信や猛省の感情は、次に生かすべき大事な経験・糧となるからです。同時に、何となく取り組み運よく成功しても、高をくくって次の失敗を招く悪しき経験になりかねないことも理解できるはずです。 

 『進路のしおり』は、草加南高校の進路指導のデータ・事例の結集です。先輩方が残したデータから、あなたの本気スイッチを見つけてください。昨年度の本しおり「合格体験記」には、「○○大学に入れば、今の苦労以上のお釣りが返ってくる…という先生の一言」で本気スイッチが入ったという記事がありました。「よーし!やってやるぞ」というきっかけは、単純なもので十分なのです。 

 その気になって取り組むほどに、本気度のギアはどんどん上がっていきます。例えば、英単語の暗記でも、問題集でも「3回繰り返すことが前提」ではなく、「この1回で覚えてしまうぞ」という本気度で臨むようになります。授業一回で身につけるという集中力にギアアップしていくのです。自分の考え方や行動がどんどん変わっていくことを自覚すると思います。 

 進路選択という節目が、皆さんにとって自分を高める機会となることを祈念し、エールを送ります。                                                    Aim High and Go ! がんばれ!! 草南生!!

 

感染症対策の一層の徹底について

 すでに報道されておりますように、まん延防止等重点措置の期間が5月末まで延長されました。

 それだけではありません。まん延防止等重点措置・緊急事態宣言対象の県が拡大し、多くの県で過去最高の新規感染者が発生しています。全国的にまん延状況が拡大している様相です。最も深刻な大阪では病床の確保が困難で、治療を受けられないまま亡くなった方も少なくないとの報道がありました。後遺症も深刻です。倦怠感、微熱、頭痛、味覚嗅覚不全、脱毛など神経系、認知系等に長期間にわたり障害をのこすようです。ウイルスも変化しています。私たちの感染防止策も現状維持では不足なのだと認識しなければいけません。

 県では新たな感染防止策として、「部活動は課業日2日以内90分程度」のほか、部室の使用条件、速やかな下校等多くの具体的な方策が示されました。これまでも「新たな生活様式」「ガイドライン」を遵守してきて、「またか」と感じるかもしれませんが、地球の裏側から瞬く間に広がる新たなウイルスが相手です。「今まで感染しなかったのだから大丈夫…ではない」ことを、各地の状況から実感しなければいけません。

 防止策を私たちが自分の生活にどれだけ取り入れるかの意識と工夫が求められています。例えば、うがいができない場面でも、こまめな給水で喉を洗うことができます。換気や三密回避に鈍感になっていませんか。ご自分や家族の体調の把握も大事です。変異種は、病状の急変の早さが特徴のひとつです。体調不良者がいる場合は、積極的に登校を控えてください。速やかな下校、昼食の仕方や部活の練習方法など、生徒の皆さんもぜひ言葉にして考えてみてください。コロナは長期戦ですから、疲れてはいけません。スティホームでも「家族が楽しむ」あるいは「適度な距離を保つ」方法を考えることも大事かもしれません。ワクチンの普及まであとわずかです。それまで、ご自分と大切な人を感染から守りましょう。皆さんの健康は繋がっています。感染防止策の徹底を改めてお願いいたします。

一学期始業式 (着任のごあいさつ)

皆さん、おはようございます。最初に自己紹介をします。

 わたくしは、浦和南高校教頭、所沢おおぞら特別支援学校校長経て、今年度から着任しました新校長の川田清隆です。皆さんとともに、草加南高校を盛り上げるために頑張ります。どうぞよろしくお願いします。 

 さて、皆さん進級おめでとうございます。休み中も大きな事故なく、そろって新学期を迎えられたことを大変うれしく思います。一つ上の学年になったことを自覚し、新たな1年の始まりを具体的な目標設定と行動の変容のチャンスにしてください。人は年齢とともに、経験を積み、考え方や行動がヴァージョンアップされていきます。目標の設定も行動の変容も、具体的な言葉にして実践してほしいと思います。 

 3年生は、いよいよ進路決定に向け勝負の一年です。心がけてほしいことを3つお話しします。                                                                  1つめ。最も大事なのは、日々の授業です。受験も面接も、学生の本分である授業の延長上にあります。受験勉強で皆さんが「やらなくては…」と感じている「あの参考書も、この問題集も」すべて教科書が基本です。授業が基本なのです。                                                                          面接は上手に話ができても、高校時代に打ち込んだ実践をしていなければ、PRポイントなしで内容のない面接に終わります。「Q. あなたの苦手克服方法は何ですか」に具体的な答をもつ実践が必要です。ぜひ授業での実践を!                                                    2つめ。自分を信じること。焦りや不安は誰にでもあります。先輩方もみんな同じ道を通ってきました。あなただって大丈夫です。自分を信じてひたむきに頑張ってください。                                                                                         3つめ。最後は体力と気力の勝負。しっかり食べ、きちんと寝る。健康でなければ、あなた本来の力を発揮できません。また、3年生にとって高校生活最後の一年です。コロナの影響は心配されますが、柔軟に対応し、何事にも全力で取り組む先輩の姿を示してほしいと思います。 

 2年生は、将来どんな分野で社会の発展に貢献するのかを考え、方向性を具体的に固めていく時期です。主観的な見方だけでなく、友人や先輩の考え方を参考にしたり、世界情勢や日本がとるべき対処などから、広い視野をもって考えることが大事です。文系理系に囚われすぎたり、将来の就職のしやすさに固執しすぎず、広く自由な発想をもち、自ら学ぶ姿勢を身につけてください。 

 今年はもう一つ。コロナウイルスと交通事故に気を付けてください。感染防止、事故防止の徹底をお願いします。                                        このあと、入学式です。3学年そろって、草加南高校を盛り上げていきましょう。

第46回入学式

 柔らかい日差しのなか新緑芽吹く、春爛漫のこのよき日に、保護者の皆様方の御臨席を賜り、かくも優秀な新入生を迎え「第46回入学式」を挙行できますことは、本校在校生、教職員、また関係各位にとりまして、この上ない喜びでございます。ただ今、入学を許可された282名の皆さん、ご入学おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。 

 皆さんが、草加南高校の一員として、夢と希望の実現に向け、新たな道を歩み出すことができるのは、ひとえに一生懸命勉強に励んできた皆さんの努力の賜物です。また同時に、いつも見守り応援してくださったご両親やご家族、優しく時に厳しくご指導いただいた先生方、苦楽を共に分かち合った友人のおかげでもあることを忘れず、感謝の気持ちを胸に刻んでほしいと思います。 

 草加南高校は、授業・部活動・学校行事・地域連携等、様々な活動に生徒が主体的に参画する学校です。県南東部で唯一、外国語科を配置しグローバル教育にも力を入れています。この恵まれた環境を有効活用するために、二つのことをお話します。 

 まず、草加南高校の教育活動には、中学時代より一段高い積極性と主体性をもって参画するということです。例えば、授業です。同じ講義を受け同じ話を聞いても、皆さんのなかに広がる疑問・興味は多様です。高校生以降における学問は、その多様なひらめきこそ大事なのです。皆さんの多彩な才能はそこから生まれ、自分の専門性につながっていくのです。この多様性は、今後想定される「予測不能の社会」において大変重要な要素です。ある分野の研究が有効でなくとも、別の分野の考え方なら対応できるという多様性の利点です。一つの知識、情報から自分の興味・好奇心を広げるスキルは、今後求められる人材に欠かせない資質です。 

 二つ目は、リスペクトの精神をもつことです。他者を理解し良い点を認める精神です。人にほめられる人もいいですが、それよりも、人の長所を見出し、認め、言葉に表現できる人こそすばらしいと思うのです。それは、具体的に何がいいのか、どうすればそうなれるのかを自然と考え、つねに前向きな姿勢をもつ人物だからです。

 部活動でも、仲間の力を引き出し、チームをまとめていく生徒がいます。相手チームの強いところを見つけ、それを超える方法を考え練習し、チャレンジする生徒がいます。仲間や相手の良い点をリスペクトする精神は、組織力や自己を高めるモチベーション高き人材の基礎となるのです。

 草加南高校では、部活動や学校行事を通し、クラスや学年を超えた人間関係を構築できるプログラムが多数あります。はじめは、先輩に進路選択の理由を尋ねるなどから始まりますが、やがてもっと理解するべき世界が見えてきます。高齢の方・障害のある方、外国の方、被災された方々などへの多様な理解や2030年までに達成するために掲げた国際的目標SDG'sの理解などです。そうなれば、自分が主体的に社会に関わる姿が、少しずつ想像できるようになるはずです。

 その第一歩が、今日の入学式です。今日こそ、草加南高校での充実した3年間を確信してほしいと思います。 

 今年は、もう一つお願いがあります。いつも以上に健康に注意するということです。コロナウイルスは変異により、若年層にも広がっています。地球の裏側からでも、あっという間に世界に広がったウイルスが相手です。ワクチンが流通するまであとわずかです。全員でみんなの健康を守るのです。 

 最後になりましたが、保護者の皆様、御家族の皆様、本日はお子様の御入学、誠におめでとうございます。本校一丸となって、お子様の成長のために尽力して参ります。これまでお子様を育ててこられた皆さまの深い愛情に敬意を表するとともに、家庭・地域・学校が連携を深め、一体となってお子様の成長に資するために、本校教育活動へのご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げます。 

 結びに、入学生の皆さんの草加南高校での生活が生涯の宝となりますことを祈念し、式辞といたします。                         

                                                           令和三年 四月 八日